わらの家をつくろう
「ワラで家をつくってみたい」とにかくその思いを実現させたくて、1年以上かかってミュージアムスタッフや茅葺き職人、地域の人々の知恵と協力のもと計画を進めました。
篠山周辺では今も茅葺きの家が点在しています。
少し前までは日常的であった米作りからワラで家をつくる事、暮らす事、最後には再び堆肥になるというサスティナブルなつながりまでを知ってほしいと思いました。
そして何より自分たちで作った空間に入って、ワラの匂いや暖かさを直接感じ取ってほしいと思いました。
骨組みの竹は、チルミュー裏山や近隣農家から採らせてもらい、ワラは、篠山市内で米作りをしている小学校のうち2校(福住小学校、篠山小学校)の小学生とともに稲刈りも行ないました。
またチルミューで取り組んでいる「田んぼプロジェクト」で刈ったワラもたくさん使いました。
すべてのワークショップで大人も子どもも参加できるようにし、竹での「ワラの家の骨組みをつくる」では、わら縄での結び方を学び、「ワラの家をつくろう」では、茅葺き職人さんからワラのトマ編みや葺き方を学びました。
また地元のお母さんたちの協力で昼食にはお米や野菜も美味しくいただきました。最後には、できあがった少し不格好なワラの家に入って五平餅を食べたり、ワラ縄を編んだりして遊びました。
残念ながら、この後すぐに休館になったためワラの家の活用はできぬまま終わりましたが、おそらく参加した人々の中では記憶として残っていることでしょう。
手間がかかりますが、機会があればまた別の場所でも行なってみたいワークショップです。
『ワラの家をつくろう』
場所:篠山チルドレンズミュージアム
2011.10/9・10 「ワラの家の骨組みをつくる」
2011.10/29・30「ワラの家をつくる」
2011.11/19・20「ワラの家を楽しむ」