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「はたらく六甲山!」六甲ミーツ・アート2016

2016はたらく六甲山!
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かつて六甲山南山麓を流れる川には数多くの水車があり、毎日カタカタと音をたてて大活躍していたようです。
灯火用のごま油絞りや、酒造りのための精米など、日々の暮らしにはなくてはならない動力源だったのです。
六甲山の存在そのものが、人々の暮らしと密接につながっていたのです。
形のモチーフになっているのは、いわゆる一般的な水車ではなく、傾斜のない田畑などで水を汲み上げ移動させるために使われていた「足踏み水車」です。
動いていない状態でしか見たことのないこの道具のことが頭から離れません。
単純に「面白そう。やってみたい!」と思うのですが、実際に足踏み水車をつかった農作業は、つらく大変だったようです。

しかし働くこと自体は、大変なことであっただけでなく、役立っている、町の力になっているという活き活きとした楽しさもあったに違いないと考えています。
これら2 つのことを思ううちに水車を六甲山の山頂でふたたび動かしたい。人々の力で動かしてみたい。という気持ちがふくれあがってきました。
そこから水の流れが始まる六甲山の上で、もう一度皆の力で水車を回し、水の流れを作ってみたいと思います。
ごくわずかな流れにしかならないと思いますが、そこには、楽しげな声や活力ある水の音が聞こえるはずです。
この作品のベースになるのは、「六甲山がはたらいている。」という考え方です。
自然の力と人間の暮らしがうまくかみ合って回っていくことも示唆してします。

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